文学作品ギモン

『草枕』における詩の扱われ方

「愉快になるのが詩である」、「寛容くつろげて、束つかの間まの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ」ということらしいが、愉快であれば、くつろげればなんでもいいのか 下衆な愉快ということもある 愉快になればなんでもいい、というのならお笑いと変わ…

『破戒』 その1

宗教色がきれいさっぱり抜かれている。てだれの連続殺人犯が被害者の臓腑を抜くように鮮やかに、である。 これは、作家の狡智であろう。 かわりに何が入ったか。 どうも生活が入っているのである。 - 宗教と生活のことを考えると、宗教が先で生活は後のはず…