2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

救済というと

救済というとぼくは ビヨンドレデンプションと ぱっと浮かぶのである つまりは救済不能 つまりは手遅れ つまりは時すでに遅しである しかしそのようなビヨンドレデンプションが実現されたとしたら あっちのほうの救済能力が不完全であることを証明することに…

救済について 5句

われ救済を叫んだ舌の乾かぬに神ののしりて罵言に溺る この身をば委ねて助かるその神の裸体見ざれば信ぜざるなり 助かればどうしてどうかわからずに夢にも我が身助からざらむ 手をのばし掴んだ先のその先に先住民はつねにおりけり この欲のあふれるいずみわ…

I君の少なくとも政治的資質に疑問を持つ

あの情けない顔はなんだ ただただ命をもって逃げ切りたいという思いしか滲んでいない 政治家になったのならば 鼻くそのようなスキャンダルに対しては威をもって振り払うくらいでなければだめではないのか あれはおそらく いわゆる抵抗勢力からの 軽いジャブ…

際限ない後退

いったい僕は どこまで後退せねばならないのか おそらく 死によってすら 後退しきれないのである あるいは類型的狂気くらいしか 逃げ込む先はもう無い この類型的狂気というやつは 格好の逃げ場であるだけに 僕の文学上のセンシチヴを著しくきずつけるのであ…

敗北主義の極北

もし敗北主義を貫くとしたら 今生きているらしい全員に敗北するのみならず 累々たる死者および 将来における敗北主義者たちにも 勝利を収めねばならぬ

敗北とはなにか

敗北とは いったい 実は勝負だったのか こっちは勝負する気もなく 気づかず負けたのだろうか あるいは負けたほうがましだったのか そもそも 勝負におけるしかけが間違っていたのか いやそもそも現代において 決闘は禁止なのだから 僕が勝負しえたはずはない …

破産の作法

突き詰めれば 僕が実現したいのは 無限の破産なのかもしれぬ ところが そんなものを実現したら あまりにも目立つために 金はなだれ込まざるをえなくなるのである

このままではデビューは難しい

僕の思考なり文体なりを マネジメントする人がいないとダメである つまり僕は自分を探すのではなく 他人を探しはじめないといけない

日本でグレイスといったとき

日本でグレイスといったとき どこの誰の神のグレイスか まったく特定しづらいのである 日本の神のむずかしさは 特定のむずかしさではないだろうか 抽象概念を統括するような神が欧米にいるとしたら 日本にいる神は事象を事象たらしめないようなはたらきをし…

分散霧散霧消

分散霧散霧消というと エネルギーがあったところに 使い切ってへたるということなんだろうが そもそも日本にエネルギーという概念があったかという 問題はある エネルギーという概念が 蒸気機関発明から信じられたという可能性もあるのである 蒸気機関のあと…

読者と無限

読者は無限に生成されるのだろうか

あの世に行くのに金はいらない

途方は常にある

引っ込め!

引っ込みがつかない引っ込み方をした僕は 行く先はもうあの世くらいしかないのである しかし僕は遅延工作をするのであり それは時間へのサボタージュである だが老いが共時をもって僕を流し込んでいくのであって これは遅延とはいえないのである この点僕は …

差別と認識

どうも、日本人の認識というものが 差別を基盤にしているところはあるのである 本来、悟性が座るべきところに 差別が座っているということはある この差別ということを 詳しく説明することは難しい ときどき単純化されて出てくるので それらを観察して 本来…

『草枕』における詩の扱われ方

「愉快になるのが詩である」、「寛容くつろげて、束つかの間まの命を、束の間でも住みよくせねばならぬ」ということらしいが、愉快であれば、くつろげればなんでもいいのか 下衆な愉快ということもある 愉快になればなんでもいい、というのならお笑いと変わ…

ほぞ

ぼくはどうやらほぞを噛まされるレールに乗ったようである ここにいたってぼくは どのほぞが珍味か知りたくもなったのである

抗えない力学

どうも 風土ということは 力学であって 文化とか 余儀とか そういうものではなく 断固とした儀礼であって それ自体禁忌でありながら行為命令でもあるようである それはひとことでいうと ぱとろないずである 人間に対してのぱとろないずである

西洋では形而上学はものではないのである

ところが日本では形而上学が最終的にはものである

孤独

どうもまたぞろそりちゅーどに 見舞われたようである 人が僕から逃げ 僕は人から逃げる これは離人症というか 隠棲というか なんにしろ 充電期間であることはまちがいない しかし問題は なんのために充電するかである 華々しい文豪生活が なんになるのか ぼ…