2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

結局かれらはこう言うだろう

商品化と芸術性のバランスをうまく実現しているのがいまの文学の現実的世界であると ところが老人たちはあまりの質の低下に泡を吹くわけである そんなものでいいはずがないと思うわけである だが技術革新は昔よりずっとましなのである ということは技術革新…

X年先送りするというとき

X年先送りするというとき、年の部分は世代に置き換わると思ってまず間違いはない つまり実際は、先送りするというよりも後の世代に引き継がせるのであって、まさにそれは問題が伝統化するのであり、もっと言うと伝統のおばけをつくるということである 伝統…

想起説

知りもしないことに対して疑問を抱きようがない 問題発見しようがないというメノンに対して ソクラテスはすでに魂ではあらゆることを一度見てわかっていることなので 思い出すだけ、想起するだけでいいとする これを想起説というみたい これを日本でやるとな…

現代の狂気というのはひとつの分類過程なのだろう

未分類の狂気は原理上ないのである どんな狂気も、すでに分類されたもしくはいずれ分類されるものであって、シングラアな狂気などありえないのである あるとしても世界に5人とか10人とかは少なくともいる型のレアリティの高い狂気なのである

リインヴェント

欧米人はリインヴェントなどといって 自己改革をはかろうとするらしい インヴェントといえば発明であり 日本人にとってはモノの話である 日本でモノづくりと言ったときに 人間が対象に含まれるはずがない 人間を対象にモノづくりをするなどと言おうものなら …

二種のひらめき

滑り台を滑って飛んでひらめくひらめき 崖から虚空に飛んで落ちる途中で気がつくひらめき

なにが一番恐ろしいか

極論すれば、自分の内から染み出る自然が一番恐ろしいのである

ぼくは透徹して自分の生が終わるのを見ている

ところがそれはまだかなり先の話であることがようやっとわかってきた そのあとでぼくにも倦怠はやってきたのである それは他者への倦怠でも自分への倦怠でもない 一言で言えば、関係性への倦怠である ぼくは一足飛びに神やらとの関係性を結びたくもあるので…

病床

ぼくが病床にふせってから もう五日にもなるが その間 肉体の苦しみというものを存分に味わった このような苦しみを我慢している人間たちは やはり尊い なぜなら動物たちは 苦しくても必ず直ぐに忘れるためにまた苦しさを迎えられるが 人間は苦しさを記憶し …

ぼくは自分の文学を毀しすぎた

つまりぼくはなにかというと 文学を自己破壊することで 新たな真の文学が生まれることを目論んでいたが 予想以上にやりすぎたために もはやシャタードしてしまったのである これは破片を組み合わせていては間に合わないので 一から新たにやるしかない ところ…

既存の文学作品をいくら読んでも新機軸が浮かばない

なぜなのか? 硬直して停滞してるのだろうか? 読者としてぼくは舐められているのだろうか? それともただ単に向こうの才能がないのだろうか?

どうも日本語芸術に対してはあきれが先に来てしまう

感心できない どうせあの日本人が考えることだ、と思ってみてしまい、 実際ほーらこんなもんだ!ってなっちゃう 日本人は脱皮しないとダメだと思う 甘んじるにも程がある

ぼくは一度原点に帰らないといけない

しかし原点がどこかがわからないのである

というよりぼくが思うのは被差別系作家が日本語の脱力化をはかっているようにも思う

かれらの才能がどれだけあるかしらんが 恨みは相当なものなのだろう またそうすることで体制側も実は得するのであるから、なぜならば一般大衆がもっとダメになりもっと脳なしになるという効果をあげられるのであるから、こういう流れは止まらないのである

理想の文壇というのを作るべきなのかもしれぬ

プラトンがシュラクサイで理想の国家を作ろうとしたように 文壇にも理想の文壇があってもよい そこの文学者は年を取らず給料も受け取らない みなが霊的存在であって、あらゆる利害から離れて理想の文学をやりとりし、 対話しあう

古代ローマの対話では詩人からの引用がかなり多くてその詩人の作品が残ってないものが多い

当時の人しかわからない詩というのがあるということだ これは心惹かれるものがある 書き残すか書き残さないかというのも重要な問題だ 商品ならば必ず残る なぜなら目録に加えないといけないから

ぼくは肉体から離れねばならぬ!

こわいこわいで日が暮れて

ぼくはたぶん 本当に饅頭が怖いのである 饅頭を与えられて食べたらおいしい自分が怖いのである そのような浅ましさ ありきたりの行動をする 人間である自分が 人間が怖い おそらくぼくは 惚けたいのである しかし惚けても 惚けた自分を見つめる自分がいるので…

体調不良がすべての行動を鈍らせる

特に皮膚がおかしい すぐかさかさになるし あざみたいになる

最近の文学者は処世術がうまいもんなあ

破滅型の作家なんていない 破滅型を気取っている作家も、賞をとってちょっとお金が入るようになったらすぐものいいが穏やかになって担当編集者と次は何を小出しにするか相談するようになる そう言う人は一生何も出さないのはわかりきっているのだが、出した…

「非合理の行動原理となるのが天皇制」という文章に触れた

たしかにそうだ それは形而上学と一見思えるが、日本における最高の形而上学的存在が生身の人間であるということが、自己矛盾をはらんでいる これを僕流の詩人のことばであらわすと、「生きちゃってるものはしょうがない」ということになる そこから生きてる…

「中国では政治と道徳は不可分なんで、政治の世界はいわば人間の道徳的人格を完成させ、天に近づくための訓練の場なのです」という文章から考えると

メノンはまちがいじゃなくて、政治の現状をよく反映した考え方だったといえる メノンは徳を鍛えることで政治で支配的立場に立てると思っていた それは結果を念頭に置いた考えで、若者らしいいい考え方なはずだ ところがソクラテスがそれがあやしいもんだと言…

神様がいないなら日本ではデカルトが成り立たないのではないか

オッカジオナリスムもだめだ 神が原因ということにはならない 神の後ろだてによる理性も想定できない じゃあ何が後ろだてか おそらくなかま意識だろうか なかまと同調しているうちは間違わない 正しいとは言わないのがみそで、そのようなポジティブな主張は…

これは本当に恋心か

あの性的に蠱惑する人間は 一体なんなのか あの女は遠い 遠いゆえにいざなうのかもしれぬ もちろん僕はそっちに行く気はない しかし今生の外であれば一歩近づきたい気もするのである

近代天皇制は便宜という面がある

宗教と政治の問題を棚上げするために天皇制を持ち出すということもある そこからもちろん様々な問題が生まれるが、特定宗教が支配的になるよりはマシという考えなのである そういう面もあるということ

哲学を学べば学ぶほど文学の才能が毀損されていく気がせんでもない

なんというか、哲学というものが文学とはかなり違う 文学はめちゃくちゃなところがあるが、哲学はまったくめちゃくちゃではない まともなのに社会に適応できない人がやるのが哲学であるのだろう じゃあ文学をやるのは誰かというと、まともじゃなくて社会に適…

日本には半神という考えがない

ギリシャをはじめとして欧米文化圏には半神という考えがかなりある 日本は人か神かの両極端 というよりも、人と神との交合を認めないのが日本か 混血忌避、これをなんというか ミクスフォビアとでも名づけるか 混血忌避をするとき、何が咎められるかというと…

30そこそこでこんだけ哲学がわかったら

50才くらいになったらどれだけわかっちゃうのか想像もつかない ちょっと理解のペースを遅らせたほうがいいのかもしれない 過ぎた才気は寿命を縮める恐れがある

才気とは何か

才気というのが迎合する性質であるともいえる だいたいにおいて才気はpanderなのであって、criticizeではない 批評の才気があるといったばあい、いくらか矛盾している 才気はどういうときに使われるか 主に人間を評するときに使われる 年取った人間に才気が…

僕は生涯純文学一路だと心に決めているが

案外そうではなくて 児童文学とか 幻想小説とか そういった方面で名が売れるのかもしれん 僕は目指す方向とは反対のところに着地することが多いようだからである