2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

恋愛歌のしらじらしさに耐えられない

恋愛歌を読んでいると気持ちが悪くなる。 劣悪感情である性欲をうまくカモフラージュしてきれいごとにしたてあげようとして、自己満足していてそれを押し付けているのではないのか。 そういうことをやるのは、自分の身分がいいからであるように思える。 芯か…

日本の古典が美しくないとしか思えない

どうしても手放しで礼賛することができない。 ごまかしやおためごかしや詐欺やぎもうがてんこもりのような気がする。 少なくとも、わたしには無関係に思える。 遠い世界の話に思える。 反日本というのではないが、何か日本の古典には納得がいかない。 もっと…

平民の平民性

平民が平民だというのが、貴族ではないから平民だということなのだろうか。 ないことを証明するのは難しいといわれる。 貴族というのは今では法的にも制度的にもなくなったとされる。 だったら貴族文学も徹底破壊せねばならないのだろうか。 しかし貴族文学…

エアコンの寒さごまかす機能からよどみぬきたる外気のふける トラックの元気うせたり猫さえもおとなしげなりエコのふる町 ねふるした布団つかんで寝たるれどやむにやまれぬくいとあわれと

堀辰雄はジェイムズ・ジョイスを研究していたらしい

ジョイス文学は民衆の成長を想定していない

しょせんアイルランドの市民なんてこんなもんだ、という視点から書かれている気がする。 市民が蜂起したり成長したりするような感じは受けない。 アイルランドでは労働者による社会主義革命もまったく実らなかったようだ。(「ペインフルケース」参照) だが…

またパソコンが壊れた

ハードディスクが吹っ飛んだ 全部消滅した 一からやり直しだ

梶井(基次郎)の狂気に近づこうと思った

わたしにはそれほどの狂気はなかったのだった かわりに女々しさが 鎌首をもたげるのであった 僕は悔やみ うらみ しかしそれを 心地よい堕落とも考えて楽しむのであった これがいかん これこそが 醜態の継続につながる 笑いながら年を取っていくだけで 作品は…

長塚節と堀辰雄をはずして日本文学を考えてはいけない

日本の農村作家

長塚節が茨城県で、宮沢賢治が岩手県だ。 どちらも37歳で死んだのだ。 長塚節は農村リアリズムに行ったのに対して宮沢賢治は農村シュールリアリスムに行ったと考えていいのだろうか? しかしシュールリアリスムといったらおかしい気がする。 明らかに幻想…

パラノーマルとスーパーナチュラルの違いがよくわからん

大野晋の本を読むとわかった気になって偉くなった気になる

こういう本は経験上、大体危険な要素も併せ持つ。 「こうこうこうなんだよね」って他人に言ったら、門外漢の人に対しては尊敬されるかもしれないが、その道の人に対しては「それは大野さんの説じゃないですかー」って言われそうだ。 そしたらなんとなく恥ず…

古代における文盲の人間たちをどう扱うか

かれらが文字を解しなかったからといって文学の世界から退場させてしまっていいのかどうか。 文字主体ではなく文学主体に考えた場合、かれらが文学的な主体性を持って文字ならざる文字によってなんらかの表現をしえたと思うべきではないか。 さかのぼって古…

都会の穏やかな風

気づくと都会の風は凪いでいた 遊歩道上で裸身を見せる猫と 走り過ぎようとする初老男性とで 固められた石はそよがぬ

さかなのめ

さかなのめは ぼくがみつめてもみじろぎもしなかった 目のなかのいのちはもうなくて 身のなかの白い臓もすぐになくなるだろう

共産主義ギモン 1

共産主義は偶像崇拝を禁じるとされる。 しかし北朝鮮は金日成を崇拝するように国民に強要する。 いや、強要というよりは思想教育の結果そうなるのか。 共産主義は何を礎にして成り立っているのか。 どうも進歩史観のような気がする。 唯物史観の物の中に歴史…

韓国北朝鮮本を買ってきた

Mさん『アジア無頼』 Hさん『三たびの海峡』 昨日起きた、北朝鮮による北方限界線を越えて砲弾を着弾させて死傷者を出した事件に影響されたのだ。 よくよく考えてみたら、今、世界で冷戦構造がそのままの形で残っているのは南北朝鮮だけなのである。 この…

源氏物語を読んでのギモン点その1 あいまい化について (桐壺を読んで 1)

この御方の御諌めをのみぞ、なほわづらはしう心苦しう 思ひきこえさせたまひける。 ・「のみぞ」と言いながら、限定ではない。それだけを対象に何かをする、のではない。何かを他のにもしているが、それについて特にするということ。「チョコだけ買う」と現…

遠藤周作は妻に自作を見せなかったらしい

結婚するときの覚書に、自作を見ないこと、ということがあったらしい そういうのもひとつの作家の妻のありかただなあ。

御とお

御もてなし おもてなし これがどう違うのか 御もてなし、は帝がやること おもてなし、はサービス産業に従事する人やパーティー主催者などがやること。 御もてなし、というのが、現代になると、おもてなし、となったのは少し変だ。 もてはやされる、というの…

オリバーツイスト

"For this abounding provision. Lord, we thank thee." 食事をする前に救貧院(workhouse)の院長が言ったお祈りの最後のことば。

僕の学習法が間違っていた

人間はしゃべらなければならぬ 源氏物語やら外国文学やらを音読せねばならぬ 映画を見るにしても登場人物のせりふを言わねばならぬ 目でみてわかった気になるというのでは不十分だ

ロンドンの貧民を描いたディケンズ

日本の近代文学において、都市部の貧民を描いた作家はいないのではないか 都市にいる貧民が出てきたとしても、地方から出稼ぎに来ていたりする人であることがほとんどであるという気がする かれらは都市部の貧民ではなく、地方から来ている人、にすぎない 日…

「オリバーツイスト」ですでに逃げてるときに野菜や果物のつみあがってるかごとぶつかってそれらがばらばらに転がるというシーンがある

これを今までずっと踏襲しているのか・・・ これは映画の伝統といっていいのだろうか?

0.2票問題

一人につき1票という原則が大事だとして、 住所により票の重みの格差が出てくる問題を是正しようと述べている意見広告を見た。 これは自民党時代には起こらなかった議論だと思う。 なぜなら大部分の自民党の議員は地元に基盤をもって、そのうえで連続当選す…

thinking cap と weigh

考える軽い帽子に、熟考するという意味で、重みがあるという意味もあるweigh この2つを結びつけるとは・・・ 小さな短編であってもジョイスの意識は十全に現れている。 すごい作家だ。 かれは単語の感覚が異様に鋭い。 その鋭さというのは、ひとつの語をと…

ギャラハーとギャッツビー

ギャからはじまる人間がなんだかしょぼくなりそうだったりうまくいかなくなりそうな感じがする。

はか

「はかがいった」という表現が映画で出てきた あれ?と思った 「はかばかしい」、「はかどる」とは確かに言う。 しかし「はかがいく」とはどういうことだ? 「はか」とは何か 「あさはか」、「はかない」というのもある。 「はか」というのは、形容詞の後ろ…

一騎当千

武士の間では何人力かが問題になる 貴族の間では貴族以外が何人集まろうと一人の貴族にはかなわない 貴族の中では、従三位下が何人集まろうと従三位一人にはかなわないということになるのだと思われる 貴族は外国の貴族を認めなかった 岩倉具視はいたが、そ…

レオノーラ・キャリントン(シュールリアリスムの画家)

・イギリスの貴族の娘。 ・アイルランド系の乳母にケルト神話について聞かされた。 ・ブルトンと活動をともにした。