御とお

御もてなし
おもてなし
これがどう違うのか
御もてなし、は帝がやること
おもてなし、はサービス産業に従事する人やパーティー主催者などがやること。
御もてなし、というのが、現代になると、おもてなし、となったのは少し変だ。
もてはやされる、というのは受身。
もてなす、は能動。
もてる、は受身。
もて、というのでいうと、現代では、持っている、ということもある。(例:あいつはもってるものが違う)
持っている、といっても物を所有しているのではなく、生まれつき何か突出したものがあるということである。
さらに突き詰めると、「持つ」という動詞そのものに突き当たる。
そもそも「持つ」というのが生まれつきということと深く結びついているのであろうか。
後天的所有よりも先天的所有のほうが大事だとすれば、資本主義に対立する思想と言えなくもないのだ。
ところで、持っていることには無自覚でありうるが、持ってないことに無自覚であることは非常に難しくないだろうか。