2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「力への意志」が低俗化したら肥大化願望になるのである

そうなると国家は版図を拡大しようとして帝国主義に走る アメリカ合衆国における国民が肥満しがちなのは、食生活習慣がよくないということもあるが、アメリカ合衆国にひろく肥大化願望が蔓延しているからとも言える

国家を小さくしようと考えたら

ある人が国家を小さくしようと考えたとしたらそれは一個の狂人であるが、かれが国家を大きくしようと考えたとしたら狂人とはまったく思われないのである

こういうことなのじゃないか? 国家の「先端」とは

人の指先と同じと考えられている そこを切り取れば「クリップル」になるということであり、国家が「障害者」になるということである いっぽう国家の「先端」が伸びていくのは、国家の「成長」ということになる

ニーチェの発狂はこういうふうに説明できるのかもしれない

かれの哲学が将来援用されて世界戦争が起こり、その結果生まれるすべての死体がかれの現前に一度にあらわれる そういう幻視をした瞬間に発狂したのかもしれない もちろん、ニーチェがいなくても世界戦争はどのみち起こったのであろうが、ニーチェが恐れたの…

カフカ『城』その1

・城に近づくと過去の体験は無効化される ・得することは何もないことは明らかなのに仕事のために城に近づかなくてはいけない ・測量技士であるKは時間感覚と空間感覚を徐々に狂わされることになる ・城のまわりに住んでいる人間たちは因習に支配されている…

嫉妬がわいてこないのである

本来ぼくが文学者になりたいのであれば 現行文学者に対して嫉妬せねばならぬ ところがそういったものが巻き起こらぬ 対岸の火事を見る気分なのである ぼくは、文学者というものが一種の賤業であり、ほめられたものではなく、しばしば当人のあずかりしらぬと…

こういう考え方である

ラディゲほどの才能を持っていたとしてもデビュー後わずか数年で死神の鎌によって葬り去られる 芥川しかり、パヴェーゼしかり 才能によって立つことの危うさがここからわかる ぼくは、才能以外にもうひとつかふたつ自分の立脚点を持たねばならぬ 才能だけと…

小説っていうのがどうもありようがわからんな

現実にもある都市を題材に仮想都市を作って、時間を動かす。これがジョイス。 記憶を引きずり出して開帳する。これがプルースト。 この二人がまず飛び抜けてえらいと言われるわけだ。

健常の横暴

健常は 健常でないものに同情したふりをして 自らがましであることを自負し 健常であることを当然視する ここがまさに問題であるのだが 健常は身体から抜け出して われわれの意識に巣食うのである これをなんと名付けようか 共同幻想ならぬ共同伝想とでも名…

なぜ不健常と言わないのか

対になるものが隠されている言葉には何か秘密があると思ってよい おそらくそこにはどこかに刺すための刃が潜んでいる

日本語では自分がどうされたか相手に説明する

その説明用語は、客観的評価が基準になっているようなのである これを突き詰めると、主観的評価はないということになる そうなると、主観的評価をする人間は間違っているということになる まったく評価がないということになればどこから客観的評価を借りてこ…

ぼくの才能は異質である

まったくもってわかりすぎる時と さっぱりなんにもわからない時が交互に来るのである そしてどちらかいうと さっぱりなんにもわからない時のほうが圧倒的に割合は大きい 傍目から見れば ぼくはほとんどアレステッドデベロプメントなのである

未開

どうやら文学界隈が 思ったよりも未開であり 独裁的であり 閉鎖市場であり 恐怖政治下にあったのである 闊達な議論や あけすけな交流はなく 闇討ちと讒言と 足の引っ張り合いが横行していたのである 真面目に動いているのは 印刷機械だけなのである とはいっ…

つかれ

ぼくはとにかくつかれが ひたすらたまっており いかなる行為も さびついた反復にすぎず いかなる光景も ぼくを誘うことはないのであり すべては過去にこしらえた型の 運用に見え ぼくは 何か新しいものを探す気力もなく ぼくの身体とともに 周囲が滅びていく…

やっぱり正岡子規はすごいな

病床に臥せっているのに文学活動ができるのはすごい ぼくの場合少しでも体調が悪くなるともうだめである 暗い気分に支配されてすっかりぐったりとなって、 頭の中が野良犬大になるのである

余地は無い

在日がポップアウトしてきて ぼくの純文学精神は著しく損傷した そしてかれは 荒野を放浪しているのである

ぼくはどうやら反抗的なのである

文学作品として成立することこそ 疑わねばならぬ しかしバラバラの狂気ではだめであり まとまった狂気でなければだめなのである そのためには どんなまともな文学作品に対しても 比肩する あるいは凌駕するくらいに 構想を練らねばならぬ あらゆる試しを行わ…

日本には文字信仰がある?

素朴といってもいい文字信仰があるのではないか 文字に何かが宿っているのである それは神のごときものでもあり、霊のごときものでもある 文字が単なる情報伝達の部品だとは考えられてはいないわけだ 少しうがってみれば、文字が権威的ということでもある 権…

呪文は異教的か?

英語では、わけのわからぬ宗教的ことばはマンボジャンボというらしい 日本における密教で、呪句を唱えるとき、それは一般大衆からみたらマンボジャンボなのだろうか 密教というものが、そもそも理解を要求しておらず、むしろ理解を拒んでいることから、部外…

体調不良の句

起きてすぐ大音声で死ねと言われ 起きてすぐ指千本にせりあがる 目が覚めて夢の地獄になお勝る

なんだかまた調子が悪い

苦しみが深まった おそらくこれが日本的アゴニイである ぼくは炉に投げ込まれて 繭が次々に溶けている そしてぼくがむき出しになり のたうちまわって死ぬことを かれらは見物していたいのだろう まったくふてぶてしい野次馬である! だが問題はもっと深く ぼ…

世俗勢力と哲学

世俗勢力は、その哲学に対して都合がいいかどうか見るのであり、ほかのことはほぼどうでもいいのである 都合がいい哲学なら、いいように援用する かれらは、その哲学への理解を目指すというよりも、実用を考えるわけだ

福の神

ぼくはひょっとしたら 福の神というより 貧乏神かもしれない

ドゥルーズの本を読んだら結構面白いな

事情がよくわかってる ただ、かれの伝える事情が優越した事情のように思えることはある 言論空間に出てこない下等な事情のほうがぼくには気になるのである 最下等な事情とはなんなのか これは悪しき下降傾向なのだろうか

こういうことかもしれない

ぼくがちょっと在日が入っているので それにふさわしい下劣なものが必要である ところがそのようなものに数あたっても納得いくものがない いつもぼくを駆り立てて、終わってみれば前よりぼくを不幸にするものばかりである よってぼくはますます陰気になって…

文学は迷宮でなくてはならぬ!

ところが、商品であるためには、迷宮であることとこぎれいで楽しい出口があることが両立しておらねばならぬ ということは、作家は、アミューズメントパークにおけるアトラクション設計者となんら変わりないということである

フランスの哲学っていうのが

原子力反対運動がまったく機能してないようにみえるから ダメなようにも見える 原子力反対運動が盛んな国なら哲学がすばらしいというわけでもないだろうが

ぼくは過去の二流作家に足止めをくらっているとも言える

つまり、彼らのやってきた数々の煮え切らない行為によって、いくぶんかは安心し、ぼくがわざわざ苦労して作品を上梓しなくてもよかろうということになるのである だってあんなに有名な作家ですらだめだったんだから、ということで わざわざぼくが達成しなく…

日本には宝探し小説がないなぁ

アメリカとフランスにはある 日本にはなぜ宝がありえないか? 宝が地位によって脱価値化されるからである 宝をきれいに現金化できないし、宝を取ったことを隠して生きられる場がないからだろうか せいぜい、日本にあるのは「お宝鑑定団」である 日本において…

ゲバルトとは何か?

民衆による暴力の交換 それは対話を越える力を持つかもしれない 内乱によって魂がまとまり、そのあと強力な国になるかもしれないのである だが日本は、内乱を起こす者に対しては厳しく対処する ゆえに極左勢力は内乱を外では起こせないので内で内乱を起こさ…