つかれ

ぼくはとにかくつかれが
ひたすらたまっており
いかなる行為も
さびついた反復にすぎず
いかなる光景も
ぼくを誘うことはないのであり
すべては過去にこしらえた型の
運用に見え
ぼくは
何か新しいものを探す気力もなく
ぼくの身体とともに
周囲が滅びていく感があるのである
そんななか
心弾むのは
新芽をみるときである
しかしその新芽も
年が経つということになれば
老いていくという宿命に
ぼくはかなしくなるのである
つまり生命は
おのれを完成させられない
そうなってくると
人間はどう考えたいかというと
じぶんのほうがひとより成熟していると考えたいのであり
それはとどのつまり
優越感に支配されるということである