未開

どうやら文学界隈が
思ったよりも未開であり
独裁的であり
閉鎖市場であり
恐怖政治下にあったのである
闊達な議論や
あけすけな交流はなく
闇討ちと讒言と
足の引っ張り合いが横行していたのである
真面目に動いているのは
印刷機械だけなのである
とはいってもぼくはものごとを
まずは悪く評価してみる癖があるので
参入してみたら考えたよりはましなのかもしれぬ
とはいってもぼくはどうやら
この社会に無能を強要されているようであり
それにこたえないとこわい目に遭わせるぞと
におわされてもいるので
いささか悩ましいところである