2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

漱石における不満点はつきつめると、こうである

悩むくせに転落しない 悩みが転落行動に直結しない そこにもどかしさを感じるのである どちらかというと、苦悶して結局現状維持する人よりも、ひと思いに転落する人間を見てみたいのである 漱石における人間は鉄の板のようなもので下支えされており、絶対に…

ひとつの文学における究極の目標は仮想都市の構築である

ジョイスを出すまでもないが バルザックの場合は、書きまくっているうちに仮想都市が自然に浮かび上がってきたのであり、意図はしてなかったのに結果的にはそうなってしまったと言えよう 日本でも小田実が死ぬ間際にがんばって何か仮想都市を作ろうとしてい…

僕はときどき僕の純情にたじろぐ

この純情を人前に披瀝すれば 必ずや人様に迷惑をかける ゆえに僕は隠し方を考えているところである 見つからないところに隠さねばならん となれば 黄泉の国というところにあたりはつけられるんであるが そこへのゆき方がわからんのである 僕の最もな懸念は …

癇というのは人格上の欠点であるのに

なぜか直そうとしない では、癇を直さなくてもいいというのなら、癇が出た時の自分を録画してあとで見直せばよい そこに美しさを感じるのであれば、そのまま癇を大事にしていけばよい しかし、そうではないのである 癇は録画不可であるべきものなのである な…

焼け石に水百リットル

漱石との半訣別

漱石と僕は合わないようだ 僕が好きなのは 文豪作品に絶対ならない文学 素朴でかよわい文学が好きなのである 漱石とのつきあいは一日30ページにとどめ これからは気に入らんことがあっても 漱石不満帳に書き付けておいて プライベートでしか見ない

芥川自殺は漱石が予定していたとも言える

漱石の弟子は、漱石を乗り越えようともがく人ではなくて なんとか追いつこうとする姿勢を貫く人である 漱石をキャッチアップしようとして 案の定追いつけなくて空笑いするような人が漱石に好まれる 芥川の場合 異常なほど熱心に向上し文学に没頭しようとする…

漱石は漱石のわかる程度にしかわからない

おのれを限界にしているわけである おそらく漱石は 他者を一人も理解しないでこの世を去った 理解はしないが人物の解剖ごっこは熱心にやったのである 漱石が主題に選んだ高等遊民も 消去法によって出てきたに過ぎない 腑分けもどきの最後に余ったから取り上…

そろそろ習作をものせねばならん

習作においてはくだらん主題ほどいい気がする 失踪事件でも描こうかな 親友と思ってた人が急に失踪する かれを捜索する間にかれの知らない部分が浮かび上がってきたという妄想をする狂人の話

科学的ではない問題が科学における実行に際してどうなるのか

文化的思想的な問題が 科学によって相対化されなかった場合 科学における実行に際して 無視されることになり 無視された場合は その実行の当事者のみが得する方向に運ばれる となると次は 当事者の締め出しと排除が起こり 本当の当事者である国民は 納税部門…

いわゆる被災詩人が多々いるようだが

反体制被災詩人は一人もいないのである こういうこと、日本の伝統なのでいまさら驚くには値しないのだが、そこだけがぽっかり抜けているので あれっと思わざるをえない

失敗と自然現象の融合

どうもこれがありそうである 科学技術が失敗した場合、自然現象に帰責される しかし帰責割合はいまいちはっきりしない あの原発事故において誰も責任を取らないというわけではないのである 責任はあるのかないのかわからないが、仮にあるとしてもパーセンテ…

源氏物語桐壺を掃除担当者ジェニタァから見る話を考えた

宦官のような人間を新たに作り出し 桐壺の身の回りの世話をさせる かれは出身不明親不明であり ある貴族に路上たまさか拾われた男である 実はかれは宦官ではなくて 精神上の性的無能力なのであり 桐壺の色香に翻弄されえない自分に絶望する 桐壺と帝の性臭に…

よくよく考えたら男は貴族以外の面では排除されている

排除された先でがんばって成立したのが武士階級であり 武士階級と隔絶してがんばって成立したのが商人階級であり まったくがんばらなかったのが農民階級であり がんばることが禁じられているのが被差別階級なのだろうか さらに、これらの枠外でがんばること…

禁忌に理由はないのか?

禁忌とは文化に固有なものであるから 理由はないとされる ところが文化が利益追求のために捏造される場合もあるのである

漱石作品における看護婦

漱石作品中の看護婦は、僕が今まで読んできた中では、いささか生意気なモガとして描かれている ここで注目すべきなのは、宗教病院が出てこないことである 外国文学においては、セイントなになに病院というのがよくある 漱石作品における病院は、宗教立のもの…

漱石が書きたがらないものだけを集めて小説を書くと面白いかもしれん

漱石作品で描かれている主題は受動攻撃性ではないのか?

状況的インテリのパッシヴアグレッションである

漱石小説における悩みの特徴

思想上の難題にとりつかれているような登場人物を描くものの、その難題はただの不器用ないしは要領の悪さからくるものであったりする 明治時代にはちらほらいたであろう、西洋思想家にかぶれる人物というのは漱石作品には出てこない あくまで、彼らは西洋思…

漱石のような小説を書きながら語りを行う主人公が本当の狂人なら面白いかもしれん

漱石小説における詩の位置づけ

古代東洋的な詩の意味のときと、近代西洋的な詩の意味のときが混同することがよくある おそらく、読者がわかってないだろうからとついついやってしまったのだろう ところが、作家の甘えや手抜きは、後で必ず明らかになる 詩を扱うときは、自作の詩か、引用詩…

ダンヌチオに対する理解をもっと深めないといけない

国民運動とは何か 国民文学とは何か 政治参加や戦争従事とどう関わるか 少し本を読んでみよう - イタリアと日本を比べると、日本では地方が江戸時代300年を通じて骨抜きにされてしまったのに対して、イタリアはずっと地方が元気である、ように思える。 地方…

賀川豊彦はなかなか面白い

ユーモアのある在阪キリスト教者というのが面白い 僕は織田作之助を評価しているが、かれのやり方でいくとおそらくすぐに行き詰まる 諧謔に徹しても駄目だし、真面目に徹しても駄目である そこに外国宗教であるキリスト教が入ったからうまくいったともいえる

夏目漱石と格闘せねばならぬ

文学上の大亡霊として浮かび上がったこの故人を この世に引きずり出し 大問答を行って ギモンを払底するなり せねばならぬ そのためにはとりあえず 夏目漱石の著作を読んでしまわないといかん

焦りは確かにある

どいつもこいつも 文学をものして やりたい放題である 僕だって・・・ 僕だって・・・ だが焦ってはいかん 僕の文学はまだまだ よちよち歩きの前の段階である 育てねばならぬ もっとも育て方がわからんのだが

在日には飽きた

僕はとっくに在日には飽きている ところが飽きない連中は山ほどおるのである で、なぜ飽きないか考えたが、儲けがからんでいるから飽きない では、次の問題として、なぜ儲けることは飽きないのか考えないといけない 儲けることに飽きることは可能なのかどう…

ぬりかべ

stonewallという英単語の意味は「進行を妨害する」である だいたい日本では塗り壁というと、蔵のことを指すのであり、財産を守るものであり、悪い意味であるはずがない ならば、ぬりかべとは外来の意味なのだろうか しかし、ぬりかべ誕生の時期に日本人がsto…

障害者にとって恋愛が命取りになることが多い

小説を見てもそうだが The Elephant Man でもそうであった 障害者が恋愛によって大救済されて、その後に大どんでん返しがあって自殺する話が面白いかもしれん

在日とは近代という太い外国植物の根を模した仮根であるという仮説

僕の文学形態がいまいち定まらん

今考えとるのは、寓話、童話、性交乱痴気話、悲劇、犯罪話、とある。 しかしいまいち肉付けがうまくいかん。 何を書いてもウソに思える。 ウソはいけない。