2012-10-19から1日間の記事一覧

漱石小説における悩みの特徴

思想上の難題にとりつかれているような登場人物を描くものの、その難題はただの不器用ないしは要領の悪さからくるものであったりする 明治時代にはちらほらいたであろう、西洋思想家にかぶれる人物というのは漱石作品には出てこない あくまで、彼らは西洋思…

漱石のような小説を書きながら語りを行う主人公が本当の狂人なら面白いかもしれん

漱石小説における詩の位置づけ

古代東洋的な詩の意味のときと、近代西洋的な詩の意味のときが混同することがよくある おそらく、読者がわかってないだろうからとついついやってしまったのだろう ところが、作家の甘えや手抜きは、後で必ず明らかになる 詩を扱うときは、自作の詩か、引用詩…