2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

地方文学とは何か?

世界における地方文学というと、僕はアメリカ南部文学くらいしか思い浮かばないのである イギリス田園文学?というようなものは、地方文学というより田園文学なのである 広い意味で自然主義文学というのも、地方というくくりを通り越して自然という串を通し…

たとえばアルゼンチン文学というと

アルゼンチン文学というとそれだけで地方文学たりえる 国家間の序列からいってそうなるのである 支配的国家になりえないということから、世界は寛容な地方を見る目でかれらの文学を見ることになる 日本の位置づけはむずかしい 新奇さを見せればいいのか、伝…

身体障害者を用いて物語に強度を出す

「パラーシカという肥っちょの痘痕づらの洗濯娘と、アクーリカという片眼の牛飼い女とが、或る日のこと申し合わせて、手に手をとって母の足もとに跪き、飛んだことをしましたと詫び入りながら、彼女たちの初心につけ込んで誘惑した先生モッスーのことを、泣…

なんで障害者が昔の文学作品にしばしば出てくるか?

おそらく、一般の人間は一生かかっても障害者を見ることがなかったからであろう お金に余裕がない村や町では障害者はすぐ間引かれるだろうし 障害者を見るためには見世物小屋にでも行くしかなく、誰にとってもはじめて見る障害者は衝撃をもたらすものだった…

官能の海

僕の官能の海には ごつごつした岩があり 暗礁にのりあげては 苦しみのあなぼこが船に空くのである 僕はどうやら 恋愛において拙者であり 彼女たちは巧者とはいかぬまでも ぶきっちょではないのであり 世にある性交への道を 軽く渡れる者たちである 僕にはそ…

都会について

体臭も大気も何も混ざる昼 声の波足の波間にだんごむし 街路樹に虫もなかなかいない春 春になりまた大群が押しよせる 大群と入れ替わり去るふるきもの にらむめは多忙の先か失望か 看板は朽ちかけてなおあらわせり 自信家が上は見ないで下を見る 僕が踏む前…

全体小説

いわゆるホリスティックな態度からくる小説と考えて良いのか? そのホリスティックというのが、部分の自立を理解するのかそれとも、全体を構造把握するのか。 バルザックの小説は全体小説というのはまちがいなかろう。 これは構造からせりあがるものを明らか…

全体小説を可能にするための串

野間宏がやったことは、差別による世界理解なのであり、それはひとつの全体小説実現のための串なのだが、じゃあその差別が正しく認識されているかというと、それも怪しい 奇妙奇天烈複雑怪奇なのが差別なのである 作家がはっきりわかったと言った時にはもう…

読者を大食らいと考えるか少食と考えるか

いわゆるグラトニイの問題がある 読者というものが食らいつく性悪なものたちと考えれば、あまり与えすぎてはいけない だが問題は与える与えないという立場自体であり、そこは役割がわかれているからそうなっているのだが、ではいつからわかれたのかというこ…

能楽の成功の鍵は過去の文学上のキートピックをさらったところにある?

いわゆる総合をやったのである この総合は学術的ではなくむしろ職人的総合であろう こういうことがありましたよねご存じですよね、という凄みがあるのである 学者は素人にご存知かどうか聞いたりはしない ひとつの権威主義ではある なぜなら完全に創作すると…

要素のひとつによって世界が崩壊するかどうかということ

要素がひとつ偶然にも破壊力を持つかということである 現実上では放射性物質というものは内なる破壊力を秘めていたりするらしい 日本語においてはどうか 僕はすべて等価で平等だと思っている なぜ日本語においてののしり言葉が発達しないかというと、50音…

日本語単独では破壊力を持ち得ないから

だから外国文学なり外国語精神を導入してかろうじて破壊力を持ち得たとも言いうる 日本語単独はどうにも小説ができないのである 小説を実現させるための基礎がないのである

全体に対する理解

これが全体か、これで全体か どちらもできないとだめであろう 目を細めながら目を開かなければいけない 人間にはどうしても要素主義が楽であろう ホリズムというのが神様的な理解である ギリシャにおける哲人が理想とした理解形式なのであろう

官僚主義

官僚主義はコピペにより支えられている 官僚たちを見ればほとんどみなコピーロボットである ゆえに、他のものたちがコピペをすると嬉しくないのである 正しいコピペは官僚による特権であって、悪いコピペは必ず官僚以外から生まれるとされるのである よって…

体の変調と精神の失調

僕の体はもう いよいよおかしいようだ 骨が無手勝流に組み直され血管はあべこべにバイパスされたみたいなのである 息をすれば息が止まり 歩けば足は埋もれそうになる 腹の中には無数の寄生虫がいるような気がするし 精子の一本一本にヒトラーかマリーアント…

ベアトリーチェ!

僕のベアトリーチェ! 君と過ごしてさえいれば僕はいまごろ 毎日をうれし涙で過ごしていたはずなのである 一体全体何がどう間違えば こうなるのか 僕の類まれなる個人的不運は 君の肉体が旅行に行ったことに起因している だがおそらく 社会は僕の愚図や無法…

純粋さ

僕はいつもこれ以上の純粋さを求めているが それを自己に帰属させることに違和感を大きく覚えるのである なんでこの俺が純粋でありえるのか? この陰茎のまがまがしさ! そしてこの眼球のぐるぐる動くさまよ! 手はさまざまなものを握ったりついたり撫でたり…

読書

読書は反復を強要する ゆえに僕は読書が個人的体験であってはいけないと思うのである では集団的読書であればいいとなると 今度は読書である必要はないということになる 共通読書であれば最適なのは宗教書である 日本に宗教書は向かないのだろう なぜならこ…

責任転嫁

むしろ、無責任転嫁である

反復とは?

反復とは、老衰と成長と怠惰のみつどもえである

古今集について

どうも日本人は編集がとても苦手である にもかかわらず古今集はできた ならばこれは日本人離れしているといっていいだろう 見方を変えれば、日本人から離れないと総合的文芸はできないということだろう そうすると仏文や独文や中文を礎にすれば小説は書きや…

細胞とは?

細胞についてひと悶着もふた悶着もあるのはなぜだろう おそらく、ただしい細胞である体制派がもっともただしく細胞を認識しないとおかしいという考えがあり にもかかわらず外様の人間が発見をしてしまう それはあってはならないことである ほかの瑣末なこと…

どれくらい市民権を与えるか?

どうしても市民側ではない気がするのである 半市民というか、正ではない気がする それは疎外されているのか はじかれているのか