都会について

体臭も大気も何も混ざる昼
声の波足の波間にだんごむし
街路樹に虫もなかなかいない春
春になりまた大群が押しよせる
大群と入れ替わり去るふるきもの
にらむめは多忙の先か失望か
看板は朽ちかけてなおあらわせり
自信家が上は見ないで下を見る
僕が踏む前にもう蟻踏まれてる