漱石作品における看護婦

漱石作品中の看護婦は、僕が今まで読んできた中では、いささか生意気なモガとして描かれている
ここで注目すべきなのは、宗教病院が出てこないことである
外国文学においては、セイントなになに病院というのがよくある
漱石作品における病院は、宗教立のものがないのではないか?
周到に宗教を避ける漱石なのである
というより、もっと意地悪な見方をすれば、女と宗教が結びつくことを極端に避けているのである