2013-05-29から1日間の記事一覧

嫉妬がわいてこないのである

本来ぼくが文学者になりたいのであれば 現行文学者に対して嫉妬せねばならぬ ところがそういったものが巻き起こらぬ 対岸の火事を見る気分なのである ぼくは、文学者というものが一種の賤業であり、ほめられたものではなく、しばしば当人のあずかりしらぬと…

こういう考え方である

ラディゲほどの才能を持っていたとしてもデビュー後わずか数年で死神の鎌によって葬り去られる 芥川しかり、パヴェーゼしかり 才能によって立つことの危うさがここからわかる ぼくは、才能以外にもうひとつかふたつ自分の立脚点を持たねばならぬ 才能だけと…