なんだかまた調子が悪い

苦しみが深まった
おそらくこれが日本的アゴニイである
ぼくは炉に投げ込まれて
繭が次々に溶けている
そしてぼくがむき出しになり
のたうちまわって死ぬことを
かれらは見物していたいのだろう
まったくふてぶてしい野次馬である!
だが問題はもっと深く
ぼくのほうに見られたいという気持ちが
ゼロではないのだ
もちろん見られないように
才能を磨くことをあえて怠ったり
つまらぬものを見せ続けることで大事なことを隠したりしているが
目立ってしまいたい気持ちが時々起こるのも事実だ
しかし目立ったところで
かれらは在日に声をひそめるだけなのであり
目立つのならばもっと本質的な才能を出さねばならない
しかしぼくの才能が
穏健に提示されるようなものではないことは
うすうすわかってきた