恋愛歌のしらじらしさに耐えられない

恋愛歌を読んでいると気持ちが悪くなる。
劣悪感情である性欲をうまくカモフラージュしてきれいごとにしたてあげようとして、自己満足していてそれを押し付けているのではないのか。
そういうことをやるのは、自分の身分がいいからであるように思える。
芯からの恥じらいがない。
コケティッシュである。
しかも、恋愛の裏では大問題にあたっているような書きぶりである。
その大問題というのが、無批判的営為であるように思える。
恋愛歌に没入することができぬ。
これは貴族制度に対する不満と不寛容と否定感情からくるのであろうか。
ところが現代の恋愛ソングなどを見聞きしても、やはりイライラするのである。
わたしは恋愛が嫌いなのかもしれない。
わたしを排除しようとするからだろうか?
恋愛に入っていくことで何かだまされてしまうという感情があるのかもしれぬ。
恋愛というより、西行山頭火のような旅情のほうを好むのかもしれぬ。
しかし山頭火にも嫁はいたのだ。
わたしがよほどひどいから女とかかわりがないのであろうか。
それとも、神がわたしに勉学に励ませるために女を遠ざけておられるのであろうか。