ぼくは透徹して自分の生が終わるのを見ている

ところがそれはまだかなり先の話であることがようやっとわかってきた
そのあとでぼくにも倦怠はやってきたのである
それは他者への倦怠でも自分への倦怠でもない
一言で言えば、関係性への倦怠である
ぼくは一足飛びに神やらとの関係性を結びたくもあるのである
しかし神といっても一に定まらぬ
どこの神に詣でればいいのか
日本人に最もむつかしいのは巡礼である