最近の文学者は処世術がうまいもんなあ

破滅型の作家なんていない
破滅型を気取っている作家も、賞をとってちょっとお金が入るようになったらすぐものいいが穏やかになって担当編集者と次は何を小出しにするか相談するようになる
そう言う人は一生何も出さないのはわかりきっているのだが、出したほうが金がもらえないわけであって、出す者は大馬鹿なのであり、それはただの露出狂で公然わいせつということになるだけである
求められていないのかもな
近代における破滅というのが破産以外にありえないということも一因にあるのかもしれぬ
破産以上の破滅がありようがないのが現代社会だから