こわいこわいで日が暮れて

ぼくはたぶん
本当に饅頭が怖いのである
饅頭を与えられて食べたらおいしい自分が怖いのである
そのような浅ましさ
ありきたりの行動をする
人間である自分が
人間が怖い
おそらくぼくは
惚けたいのである
しかし惚けても
惚けた自分を見つめる自分がいるので
そうもいかぬ