敗北とはなにか

敗北とは
いったい
実は勝負だったのか
こっちは勝負する気もなく
気づかず負けたのだろうか
あるいは負けたほうがましだったのか
そもそも
勝負におけるしかけが間違っていたのか
いやそもそも現代において
決闘は禁止なのだから
僕が勝負しえたはずはない
ならば
僕は人ならぬ制度と勝負したのだろうか
であるなら制度に個人が勝利することは原理上ありえないので
負け方を考える段階であろう
しかしいっぽうで
卑近な段階においては
つまりは一般社会においては
ぼくは顧慮すべきでないらしい
敗北すら与えようがない
ぎりぎり人間であるらしい
そのぎりぎりも
憲法のやつのせいで
しかたなく与えているものらしい
よかろう
僕も君たちには興味がない
せいぜい蠢くがよいのである