鼻から出る液
鼻から出る液が
じつは精液だったらどうだろう
おそらくぼくは噎せて
おののくだろう
だが
今日も鼻からは水が出るので
一安心である
出るところから出るものがでれば
御の字
変なものがでれば
お病気
さて これを言葉にもあてはめるべきか?
文法なり体系なりに沿った言い回し
ことば 文化−−!
はたして、その文化が安心できるものかどうか
ひょっとして文化のぜんたいがお病気だったとしたら
至急 自然治癒力を行使してほしいのだが
自然治癒力をもたぬ文化には IMFの文化版に出向いてもらうしかない
ところが
文化に対しては
不干渉というのが国連の姿勢である
そもそも文化には干渉すべきものがないというふうに
考えられているのではないか
文化は無謬であり
あやまった因習や悪風は
はじめから文化ではないというわけである
だがじつは国連の人種差別撤廃委員会は
日本のある問題について叱りつけてきているのだ
新聞の隅っこでみたのだ
ぼくらは叱られた
国際的な良心の総合機関に!
だがこうやって叱られて
われらは語ることばをもたぬ
それの反対運動は
われわれがやるものではなく
いわゆる機関の仕事である
そう
機関の仕事であるかぎり
われわれはやるすべをもたぬ
機関とは
われわれの延長ではないのである