黄金時代とすらすら言う国学者

黄金時代とは英語的表現である。Golden ageの訳語だ。
他にはまったく英語的表現を用いない国学者でも、こと文学史となると急に黄金時代という極めて英語的な表現を持ち出してくる
唐突な感じがあるのである
黄金は腐らないのだから黄金にとってはいつでも黄金時代である

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英語でGolden ageというときんぴかで光っている感じがする。
ところが日本語で黄金時代というと、ありがたがらないといけない感じがする。
光っている感じがどこかに消えて、代わりにありがたがりが出てくるのである。
こういうことかもしれない。
黄色人種が黄金というと滑稽な印象を与える。
そこで黄金時代と言われて滑稽に思うが、相手が学者様なのでありがたがらないといけない気がするのである。