吉本隆明さんが亡くなったらしい

この人の思想は、地に足が着いていた
ふわふわした西洋現代思想を取り入れるというよりも、現在の日本の現状はどうなっているかを考えていたのではないか
ぼくはだいぶ勉強させてもらった
講演集みたいなものを買って、何十回かは聞いたのである
もっとも難しすぎてよう意味がわからないところもあったが
吉本さんがやった講演会は講演会という形式ではあるが、やや聴衆参加型だったのだと思う
そういう方面を発展させて思想トークショーみたいなのをやると面白いかもしれん
思想界ってどうしても大上段になってしまう
なぜかというと、思想とは外からの考えだからである
日本には、思想はありえないくらいまでに難しい
江戸時代に思想家がいなかったらしい
近代に入っても、思想ぶるというと、とりもなおさずアカかぶれのことであったようだ
日本では、思想というのがほとんど害悪に等しいようなのだ