「長崎ぶらぶら節」

売春を毅然とはねのけた芸者が涙ながらに語るきれいごとに収めて、感動を強いる。
苦労して、堕落を避けて、自分なりの成功をおさめて、大衆に褒められる。
優等生の一生が書かれているのである。
優等生で芸事がやれるのだろうか?
破天荒さがないとだめなんじゃないかと思うのである。
だが、地方芸なら優等生じゃないとまずだめ、ということがあるのかもしれぬ。
伝統芸で地方芸ならなおさらである。