中間願望

どうも、中間願望とでも言うべきものがあるようだ
長崎ぶらぶら節」で主人公の芸者は、京都の芸者よりは絶対に下だが、網場芸者よりは絶対に上だと思っているようである。
こういうことが、よう考えてみたら多い。
下でも上でもない。
中間だ、普通だ、ということで平穏を得る。
そのくせ、下の者を上に上げたり、上の者を下に引きずり下ろしたりすることは、間違っていると考えられているようだ。
中間を徹底するなら周囲も皆中間になるように頭と体を働かないといけない。
ところが確かに周囲は中間ぞろいなのである。
自分が中間なのだからそれは当然ではある。