北風が吹きぬける、北風小僧のかんたろう

これは、古来からある日本の風情をあらわしているかと思っていた
実は違って、欧米的風情なのではないか
feel the wind :困窮する、金がない という意味がある。
日本で、「風を感じる」というと、いい意味が多い。
wind というと、英語では客観的に見た風であり、強さについては別問題だが、日本では、風そのものが、おだやかでゆるやかな微風であるのではないか。
暴風ということになると、本来かすかである風が暴れるから特に言わないといけないことになる。
他に、爆風とか、強風とか。
日本語では、風の本来の性質をおかしくさせる語が前につくわけであり、風本来の性質はおだやかと考えられているようである。
それだけではなく、自然はそもそもがおだやかで恩恵をくれるものと考えられている。
その自然が荒れ狂うことがあるので、日本人は毎度毎度びっくりせざるをえないのである。そのびっくりのついでに仰天が毎度行われるのである。