公務と私務

作家が何をやるかというと
私務をやるわけである
ところが私務ということばがない
これがいたらん
もっとも、最近の作家というと、公の共通項に広く訴えかける者が多い
共感なり反感なり好感を得たがる作家がほとんどであろう
少数派(この場合時がゆくにしたがってどんどん少数になっていくという意味だが)に訴える作家はいないのである