ビジュアル文化とニオイ文化

江戸文化はビジュアル文化であるという気がする
江戸の町が衛生的だったといわれるが、文化政策上無臭が目指されたので、無臭のための清潔化が行われ、結果的に衛生的だったにすぎないようにも思える。
江戸は本当はクサいはずなのだが、ニオイを消す努力がされた。
そのかわり、江戸以外はニオうことが求められ、そのニオうことが、正式に文化であるとは認めてもらえないし、仮に認められたとしても、二流文化、地方文化、よその文化、周縁文化、というふうになった、と考えると、夏目漱石の異常なにおい音痴にも多少の説明はつく。