ちょっとした郷土文学史家になろうかと思う 

僕はちょっとした郷土文学史家になろうと思う
あくまで副業としてだが
さっそくだが、葉山嘉樹をはずすわけにはいかないだろう
プロレタリア作家として、一定の仕事をしている
文学性や文学上の完成度はともかくとして、切り口は鋭くて、作品も惜しいものもある
その未熟さにかえって魅力を感じる
たとえば船員ということを考えると、葉山嘉樹文学史上はじめて船員をクローズアップしたとも言いうる(他にも扱った人はいるかもしれないが)
ところで、小林多喜二蟹工船を書いた時、それは民間企業の運営する船の中での船中労働だった
軍船の中での労働はどうかと考えれば・・・
日本におけるプロレタリアートの本質が見えてくる
軍に関わるとプロレタリアートが霧散するということであろう