プロレタリア文学に独創性がない

ひとことでいうと、労働に隷従している作品しかないのである
クリエイティブな労働がないのである
盲従的な労働しか描かれていないのである
ここにある問題がある
資本主義下においてでないとクリエイティブな労働が可能にならないのかどうか、という問題
共産主義国家では、いわゆる広告代理店などの業態が可能ではない
共産主義国家においては、人が何を読んで何を見るか何をするか左右するものを扱うということはすべて国家による統制の枠内にあることがらである
ここに共産主義の大きな欠陥があるように思える
共産主義国家とはできたときが一番よくて、あとは老朽化するいっぽうなのではないか
資本主義国家が何を実現したかというと、代謝を実現したのではないだろうか
いっぽうで共産主義国家は永久機関を目論んだのである