市場を信頼するも何も

信頼を査定評価するのが市場なのであり
どうしようもないのである
毒を体に回して慣れるしか助かる道はない
あるいは特殊市場に逃げこむかである
しかしおそろしいのは
文学は逃げ込めないところに行かないといけないのであり
だったら死のほうがましなのである
しかもそういう結論を見出すと
うそぶいて同情を買おうとしていると思われる
文学と市場の関係が苛烈であるゆえんだ
これを緩和させるには
人とつながるべきかもしれぬ
未知の宝物を探すより
その場しのぎの心臓をもった相手を探したほうがよい
ただそれもむつかしかろうな