ジャーナリズムにおける問題

ジャーナリズムはかならず媒体を要して
誰かから共感されることを要している
それは最初からアノニマスなしかし必ずいるとわかりきっている人々からなんらかの必要によって読まれることを予定している
ということはジャーナリズムはどこまでいっても独立はしないのである
便宜上のものにとどまるということである
ところがこの現代社
便宜上でないものなどないということが
強いられているのであって
そこから倒錯が起こり
独立性とでも言うべきものすら
忌むべきものとなるのである
日本ではこれがとくに苛烈になるようである
欧米では個人がそれぞれ独立したうえで
ジャーナリズムもやるからある程度独立性はあるのだろうが
日本ではなかなかそうはならないだろう
となると日本におけるジャーナリズムにおいてはつねに
上部構造を支援補強するような言説が唱えられることになるのであろう
とくに先鋭的にあらわれるのがテレヴィにおける報道であって
これはすでに自分たちをジャーナリストとは思っていない人のほうが多いだろう
そうであっては局の上部の人たちは困るのである