ある小説

ある小説を読んでわたしは
あまったるさと空疎さを感じ
スカスカしかない世界にいるような感覚を味わった
なんなのか
この身がポサポサのブロックにばらけていく感じは!
いや
むしろこういうのが才能への嫉妬なのか?

こういうことは言うべきではないが
むしろそのような感性の方向づけをして
他に力を入れていったほうがいいのかもしれぬ
合わないものは
しようがないのである