ぶる その3くらい

かぶれる、というのがあった。忘れていた。
よくない意味の言葉である。
西洋かぶれ。アメリカかぶれ。フランスかぶれ。
中国かぶれ、インドネシアかぶれ、とは言いにくい。
かぶれやすいものにかぶれるから、非難することになる。
西洋はかぶれやすいのか。
かぶれる、というだけで「正しい予断」がすでに入っている。
かぶれるかどうかは、個人の資質とは関係がない。
もし中国にかぶれるとしたら、かぶれるじゃなくて入れあげる、が妥当かもしれない。
では、アメリカいれあげ、となぜいわないか。
それは、いれる+あげる、だから一語にしにくいのかもしれぬ。
では、かぶれる、は、なぜ何かと何かの結合ではないと言えないのか。
かぶれる、の、か、は何なのか。
か細い、か弱い、ということを考えると、形容詞に寄り添って雰囲気を出す感じがある。
女性的なのだ。
かぶれる、も、その線でいっているのかもしれぬ。
それだったら、女性的にぶれているから、かぶれる、はだめなのかもしれない。
ということは、かぶれる、のはだいたい男性なのかもしれない。