摂食による気分沈下

僕は食べた
噛むたびに
脳天を
鐘つきでつかれるような
衝撃がきた
僕は唾液で
肉を
ころませて
嚥下もした
一連の行為は
僕を悲嘆させた
食べるのはもういやだ
食べるたびに
今まで食べた
莫大ないのちが思い出され
その受け取ったいのちに
何も報いていない感に
襲われる
僕は肉体をやめて
霊体になりたいのかもしれぬ
僕はいまや
食べることも
苦しみとなった