試験とは不自由競争である

そのため、自由主義国における試験とは、ある程度矛盾をはらむ。
いっぽう共産主義国における試験は、能力に応じて適所に人材を配置するという点で、正しいので、共産主義国では試験には矛盾がないから盛んに行われる。
ところが、正しいはずの試験をできるだけ数多く行なっていても、共産主義国は必ず時代に遅れていく。
共産主義国を成り立たせる試験というものが時代を反映することができないという傾向を持つからであろうか。

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共産主義国は何に負けるのかというと、時代に負けるだろうし、旧弊にも負けるだろうし、制度にも負けるだろう。時代には遅れ、旧弊には先祖返りさせられ、制度は疲弊する。
ところが共産主義というものは、時代的必然から生じているはずなのである。
そこが終着点で、あとはそれを維持・保安・保守すればいいだけなのに、なぜうまくいかないのだろう・・・?

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マルクス主義とは、一種の幼稚な退行なのだろうか?
その幼稚さが人を惹きつけたのかもしれぬ。