大文学作品を執筆するには僕には才能が足りない!

僕個人の中にあるものではとてもそこには到らないのである
ここは、神か何かの後押しがないとだめなのだ
恩恵(grace)が必要だ
このまま文学がならんとなれば僕の身は危ない
早急になんとかしたい
年が年だけに
しかし後年から書き出した作家に優れた作品が多いのも事実である
筆に任せて正解を急いだ作家は行き詰まることも多い
水が流れるにしても、排水路から流れるのではなく、自然の山から流れるようでなくてはいかん
また、排水路から流れるのだとしても、機能的排水路もまあ結構だが、遊び心と美的意匠が凝らされたものであったほうがのぞましい。
そうなるとwitとかhumourの話になってくる。
日本でこの2つがあるかというと非常にあやしい。
粋とか洒脱というのはちょっと違う。
これは都市(主に江戸)だけにあるものである。
わたしは江戸には懐疑的である。
これはあまりよくないものだと思う。