村上春樹 その4 演劇風

異音と音楽
そして会話
まさにそれは演劇的手法ではないか!
目から鱗である
しかしそれは演劇ではない
演劇ではないが、もっともらしく脳内で上映されて、
「とらえ方が人それぞれ」になる。
「とらえ方が人それぞれ」というものは、まさに演劇や映画を見た人のありようである。

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村上春樹作品を読んで、性交を企図する人間はいるだろうが、大事業を企画する人間はおるまい。
まさにその、大事業を諦めさせる、というところに村上春樹作品の社会貢献があるのかもしれぬ。