髄をやられるという状況は文学にうってつけの状況である

そのような状況にあるなら
20年はかかるであろう仕事を放擲できて
言いたい放題ができる
しかしそういう時こそ中断必定の大きな仕事に取り掛からねばならないのだろうか
そう言う意味では、世にある病床詩人は度胸が座っていなかったとも言える
体は寝ているのに度胸は空中を踊りまわっていたように見えなくもない