漱石文学が以降の人間を規定したところはある

どう考えても、漱石文学に出てくる以上の人間が出てこないとだめなのに、それ以降漱石文学に出てくる以下の人間しか出てこないように規定されている
枷がはめられたというようにも思える
おそらく漱石には自覚がない
ところがそこにめざとく気づく人もいる
一流の商売人や詐欺師たちである
彼らは、「これ以上の人間はいない」となれば、やれることはすべてやるのである