のっぴきならぬ余裕

余裕がぼくの全身を支配している
それも
短期的な余裕を拡大解釈し
あと何年はまあ大丈夫くらいの
適当な余裕である
こんなもので心やすらぐなんて
明らかにおかしいのだ
ぼくは堕したのかもしれぬ


ぼくはいつの間にか
いまあるぼくが
それなりの帰結であると思っている
ぼくはぼくが
きらいではなくなりつつある


飛躍的向上を志向せずに
日々の単純な努力によって
それなりをつかもうとしている


ぼくは

もう

詩人の狂気から程遠い!