文学と編集

ある文学者がいるとして、その文学者の文学に対して編集者があれこれアドバイスして、
上出来なものができたといわれても、
見る人が見れば透けて見えるのではないか。
下卑たやりとりのそこかしこまでも。
それは瞬時にさめるものだと思うのだ。
文学者は圧倒的に孤立していなければならぬ。
孤立しながら圧倒していなければ。
ところが現代の文学は、連帯のなかだちとなるようなものが希求されておる。
具体的にはセックスを円滑化するような思想体系や行動規範を呈示することが求められている。
それにより、わたしは存分に逆撫でされている。