子ども手当のねらい

子ども手当のねらいっていうのは、たぶん、いわゆるバラマキが本質ではない。
老年層に偏ってしまっている資本を若年層に強制的に移動させるための手段なのだと思う。
いや、老年層は相続税でだいぶ取られるじゃないかと言う人がいるかもしれない。
だがそれは違う。
相続税で取って国庫に収められれば、官吏がほとんど吸い取り、民間の若年層にはほとんどフィードバックされないのだ。
だから、強制的に、人頭税の逆、として金を配ればいい。
財源は後期高齢者医療制度による年金支給額減少だったんだが、それが反対されて頓挫したのではなかろうか。
もはや形はどうでもいいから、資産保有の年齢的な格差を埋めないと大変なのだと思う。
日本のメーカーって基本的にガラパゴスだから、日本人が買わなくなると業績が悪くなる。
だが実は業績が悪くなっても、正社員の上部構造にいるひとたちはまったく痛みが伴わないのだ。
だから改善の気運も生まれないのだ。
これは北朝鮮システムとも言えるし、封建システムとも言える。
北朝鮮と日本でどっちが北朝鮮っぽいかを争うと、実はいい勝負なのではないだろうか?
近代化された仕組みが、上に行けば行くほどないのだ。
近代化されているのは、近代法を司る部分くらいの話で、そこが近代化されているから逆にそれ以外は近代的でなくてもよい、
くらいの話になって、上手く収まったことになっているのではないか。
だとしたら、先行きは暗いだろう。