若い頃は官僚性を帯びていたのに

折口さんの若い頃の写真は文学的貴族として、実質的官僚として、日本に君臨する気がありありだったように見える。
古代日本においては、文学者=官僚=貴族、であるように思える。
ところが晩年の写真は渋い笑顔のものばかりである。
一体なぜそうなったか?
才能の量に対して正当な扱いは受けてないように思える。
彼をいかに黙らせられるか、無力化させられるかというのを秀才のなりそこね集団が腐心したのだと思える。