鳥をみた

鳥がぐるぐる回ったり、電柱に止まったり、くちばしでつついたり、さえずったり。
僕は、僕の人生それなりに、鳥を見てきたつもりだ。
いちばん鮮烈なのはからすが鳥をついばむのを見たときだ。
ココココと早く内臓をつついて、鳥は羽をばたばたさせていた。
冗長! 冗長さがわたしを不安にさせた。
からすはお腹がいっぱいになってもついばみ続けるのか。
それともついばみの途中で捨てるのか。
そのことが気になり、僕はずっと見ていた。
登校時間を使い切るぎりぎりまで。