ネイティブ

ネイティブというと、第一義は原住民という意味だ。
ところが日本のカタカナ語でネイティブというと、母語者という意味でしか考えられていないことが多い。
ネイティブは、すでに省略された語であり、ネイティブスピーカーという意味である。
英語圏に住む英語母語者からすれば日本人はネイティブなのに、英語母語者を日本人はネイティブという。
ネイティブがネイティブと言っているというこっけいな状況が生まれている。
さらに、日本人は、声をひそめて少しばかり厳粛になりながら、「ネイティブインディアンは・・・・・・」などと言う。
このことは、恣意的カタカナ語のひとつの例であろう。