差別問題。都市間のバランス説

地方には差別がある、ということよりも、東京には差別がない、ということのほうが重要ではないだろうか。
東京にないってことは、大阪には激しくないと困るのだ。
大阪だけではない。ほかの大都市はもちろんそれよりさらに小さなところにもなくてはならないのだ。
東京の価値を高めるために、である。
差別は東京の無言の要請とも言いうるのだ。
現代ではそうだが、過去はどうかというと、宮中か?と一瞬思うが、実はそうではなさそうである。
武士階級が差別を望んでいた節がある。
武士の下がいないといけないのである。
そうなると、今度は武士の下の下がいないといけなくなる。
その次は、武士の下の下の下である・・・
そうだとすれば、武士は自己規定が十分にできないということである。
自己を律することにあれほど執着する武士が自己規定できないとはどうしたことだろう・・・?