ある国際会議という状況下でのthe others

ある国際会議があって、来賓がいて、
国際会議のスタッフをthe othersと言っていた。
ところが、他にも大勢の警備員がいるわけで、厳密に人間を数えてから言うとすると、the othersに警備員が含まれていないとおかしい。
しかし、会の関係者という意味では来賓とスタッフだけである。
そこは厳密には数えないということで、何のための会かというほうが大事なのである。
そういうくくりがかなり強力に働いて、頭数を数えるときには意識されているということがわかった。

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植民地時代の話を考えると、被植民地の人間たちはおそらく数えるものに含まれないことがあったのではないか。
だから虐殺をしても、死者を数で考えることが起こりにくい。
death tollをカウントしにくいという状況があったのではないか。

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なぜこういうことになるかというと、神が人をひとりひとり平等に愛しているために、人間は神がやらない知的なくくりのほうをやろうという考えがあるのかもしれぬ。
くくることは知的なんだということかもしれんのである。