孤独のうちに死ぬ、貧苦のうちに死ぬ、無名のうちに死ぬ、という論評パターン

古代詩人たちによく贈られる紋切り評である
果たしてそうだったのだろうか
どうもここにぼくは、日本古代詩における極端な宮廷よりを見てしまう。
宮廷に関われず死ねば悲劇の死と扱われるようだ
なんらかの形で宮廷に関わることでしか詩がないように思えてしまうのだ。
民の側にもあるにはあるが、今様とかそういう歌謡の話になる。
古代において、独立した民間文化力、地方文化力がひじょうに弱いのである。