日本が弱いのはamendである

amend というと、「品行を改める、改心する、改正する」という意味である。
まず間違いだらけのものを暫定的に作って、徐々に改善していけばいいというのが欧米流の考え方。
憲法ですら、細心の注意を払って叡智が結集して作ったものの、どこかで疑っている。
日本は、まずお手本なりひな形があり、それを崇め奉り、改変は許されないという風土である。
そんなわけで、日本では憲法を崇め奉る。

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欧米では、amendは人にもモノにも使う。
ところが、日本では品行を改めるというと、例外的不良がやらなければいけないことで、一般人はやらなくていいと思っている。
穿ってみると、例外的不良をいつも求めてやまないのが日本とも言える。
この普通である自分が悪者になるということは、ありえないのである。
では、例外的善良とは何かということを考えると、これは貴族ということにアタリをつけられる。
欧米貴族は競争における勝者だが、日本の貴族は追い落としにおける勝者であったようだ。
ということは、追い落としに通じるものが偉いということにはなる。